アメリカのプリマス訪問記(第2部)

キャンペーン投稿 写真・文章:小川鑛一、小川眞喜子 編集:篠崎春彦

1.はじめに

 第1部で「イギリスのプリマス訪問記」を紹介したように、メイフラワー号は1620年にイギリスのプリマスを出航し、約2ヶ月の航海の後、アメリカのプリマスに到着しました。

 本稿は、2015年9月にワシントン、フィラデルフィア、ニューヨーク、ボストンを訪れるアメリカ東海岸の旅の最終都市ボストンを訪れた折に、ボストン市内個人観光ツアを利用し、64km離れたプリマスを訪れ、イギリスからやってきたメイフラワー号が大西洋を航海し、清教徒がアメリカ到着第一歩を踏んだプリマス・ロックといわれている岩(“1620”の文字が刻まれている)、およびプランテーション(先住民や移民の安い労働力を使って商品作物(綿花・タバコなど)を栽培する大規模農園 )を見学しました。このプランテーション内の海岸には、復元されたメイフラワー2世号が係留され、博物館として一般公開されていたので、そこも見学しました。

 第2部である本稿は、主にプランテーション内に展示されている17世紀の住民の家屋、生活状態、復元されたメイフラワー2世号とその船内の様子、清教徒が最初に足跡を残したプリマス・ロック、などについて述べます。

2. アメリカのプリマス(Plymouth)

 アメリカのプリマスといってもどこにあるか不明です。写真1はプリマスロックの所在位置を示す地図です。イギリスのプリマス観光以来、5年経過した2015年9月にアメリカ東海岸列車の旅(ワシントン、フィラデルフィア、ニューヨーク、ボストン)を行いました。この旅の最後にボストン市内の個人観光ツアを選びプリマス・ロックと復元されたメイフラワー2世号(博物館)を見学してきました。

 アメリカのプリマスにある清教徒が、最初に足跡を残したプリマス・ロックは、写真1の地図に示す場所にあります。個人ツアですから、ホテルまで出迎えてもらい、ボストン市内を車で観光し、その後、プリマス・ロックがあるプリマスに出かけました。さらに、海岸沿いにあるプランテーション内の先住民の家屋や生活の様子、係留されているメイフラワー2世号などの見学もできました。

3. プリマスのプランテーション

「熱帯・亜熱帯地域で,先住民や移民の安い労働力を使って商品作物(綿花・タバコ・ゴム・コーヒー・紅茶など)を栽培する大規模農園」をプランテーションといいます。ここプリマスにもプランテーションがあり、当時の面影がわかる生活様式や展示品あります。ここは海にも近いのでイギリスから1620年にやってきたメイフラワー号を復元したメイフラワー2世号が係留されてあります。船内には当時使用していたベッドや日用品が展示されてあります。

 当時の集落や先住民の生活の一端が分かる様子を示す写真を写真2〜写真11に示します。

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4.プリマス・ロック(Plymouth Rock)

 プリマス・ロック(Plymouth Rock)とは、いわゆる「巡礼始祖(ピルグリム)」が、1620年にメイフラワー号からプリマス(現在のマサチューセッツ州東岸)に上陸した際、最初に踏んだとされる岩です。写真12〜写真16は、その岩(プリマス・ロック)が置かれた建物、建物の中から見た海側風景、建物の中に収められている岩(プリマス・ロック)の写真です。

5.メイフラワー2世号

 実際の船の詳細寸法は不明ですが、重量が180トンだということと、当時の商船の典型的な大きさから、全長約90-110フィート(27.4-33.5m)、全幅約25フィート(7.6m)と見積もられています。復元されたメイフラワー号は、メイフラワー2世号と命名され、博物館として海岸に保存されています。

 写真17〜写真23は、停泊中のメイフラワー2世号の遠景、メイフラワー号博物館入り口、それに博物館内に展示されているメイフラワー号の模型、メイフラワー2世号の船内に展示されているベッドや日常生活用品です。

6.おわりに

  “1. はじめに” で述べたようにアメリカ東海岸(ワシントン、フィラデルフィア、ニューヨーク、ボストン)列車の旅の最後にボストンを訪れました。不慣れな地ですので、ボストンで海外オプショナルルア会社「veltra」のツアを使いプリマスを観光しました。清教徒は1620年にイギリスのプリマスからメイフラワー号に乗り大西洋を横断し、アメリカのプリマスに到着しました。その第一歩を踏んだといわれる岩がプリマスにありす。その岩には「1620」という文字が刻まれ、プリマス・ロック(Plymouth Rock)(写真15、写真16参照)と呼ばれています。その近くに清教徒が航海に使った復元「メイフラワー2世号」が係留さています。

 プリマスを訪問し、上記したプリマス・ロックと復元されたメイフラワー2世号を見学することができました。イギリスとアメリカの両プリマスを訪れ、出発地と到着地双方の場所を見学しその歴史を確認でき、貴重な体験ができました。乗船したことがある客船ダイヤモンド・プリンセスの全長は、290mと大きい船です。ここで紹介したメイフラワー号の全長は、約30mと小さく、ダイヤモンド・プリンセスの約1/10です。このような小さな船で、よくも大西洋の大海原を横断することができたと感心するばかりです

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