キャンペーン投稿 文・写真:小川鑛一 編集:篠﨑春彦
1. はじめに
2010年9月にスペイン、フランス、イギリスの列車の旅を実施しました。そのときモンシャンミッシェルを見学し、次の訪問国イギリスを訪れるのにロスコフ(モン・サン・ミシェルから近い)からイギリス海峡を渡るフェリーでイギリスのプリマスに行きました。訪れたプリマスは、清教徒がメイフラワー号に乗り1620年にアメリカに向け出航した場所だと歴史で習い知っていました。メイフラワー号が出発したのはイギリスですが、到着先はアメリカのプリマスです。プリマスという都市は、イギリス(イギリス海峡沿岸の港湾都市)とアメリカにあります。イギリスのプリマスには、404年前の1620年、宗教上の迫害から逃れるため、メイフラワー号に乗り、新天地アメリカを目指したピルグリム・ファーザーズが船出した場所、メイフラワー・ステップ(Mayflower Step)があります。この場所は、港の一画にあり、ユニオン・ジャックと星条旗がひるがえる小さな門のある船着場です。ここから乗組員と乗客102人を乗せ66日間の航海を経て、アメリカ、マサチューセッツ州プリマスに着きました。
メイフラワー号が到着したアメリカ側のプリマス(Plymouth)は、アメリカ合衆国ボストンの南東約64kmに位置し、ケープ・コッド湾に面した所にあります。そこには1620 と刻まれたプリマス・ロックとして知られる記念碑(岩)があります。
本稿は、メイフラワー号がイギリスのプリマスを出航した場所であるメイフラワー・ステップを訪れた感想についてのべます。メイフラワー号が無事航海を終えアメリカ側のプリマスに到着した場所にあるプリマス・ロックも2015年に見学しました。その時の思い出については次回第2部に投稿予定です。
2. タクシー、フェリー、タクシーを乗り継ぎプリマス着
フランス、ロスコフのホテルからタクシーに乗りフェリー乗り場、フェリーで6時間航行した後、プリマス港に着き、再びタクシーに乗りプリマスのホテルに着きました。パリからモンシャンミッシェルを経てプリマスに着くまでの行程を示す地図を写真1に示します。パリ入りする前に列車でスペインを旅していました。
プリマスを訪れた後、ロンドンを経てスコットランドのアバディーンまで列車の旅を行っています。写真2はフランスのタクシー、写真8はイギリスのタクシーです。写真3〜写真7は、フェリーと船内の様子を示す写真です。乗船したフェリーは、出航同日の夜プリマス港に到着しました。本稿に掲載した写真には、全て簡単な説明を示してあります。
3. イギリスとアメリカのプリマス
プリマスという地名はイギリスとアメリカにあることは前述しましまた。イギリスのプリマス(Plymouth)は、イングランド南西部のデボン州にある町です。州最大の町であるプリマスは、青い海と美しい景色が自慢の沿岸部に位置しています。この町からフェリーでフランスのロスコフ、サン・マロ、スペインのサンタンデールに結ばれていて、歴史的な街として知られています。
写真9〜写真13は、ホテル前でタクシー待ち、街の風景、人でにぎわう海岸、漁港、ヨットハーバーの写真です。
一方、イギリスのプリマスを出航したメイフラワー号が1620年にアメリカに到着した街は、現在のマサチューセッツ州にありで、出発地と同名のプリマスと名づけられたそうです。海洋学で有名な名門プリマス大学や、プリマスカレッジオブアートなどがあり、学生に人気の街です。
アメリカのプリマスには、復元されたメイフラワー2世号が係留されてあります。その船の中には当時を思わせる生活必需品や食生活がわかる品々が展示され博物館になっています。アメリカのプリマスについては次回投稿予定の第2部で紹介します。
4.メイフラワー・ステップ記念碑
1620年、宗教上の迫害から逃れるため、「ピルグリムファーザーズ」と呼ばれる清教徒102人が信仰の自由を求め、新大陸のアメリカに向かうためメイフラワー号に乗りこみ、プリマスを出航しました。メイフラワー号がアメリカに向け出航したと言われる場所は、「メイフラワー・ステップ記念碑」と言われる場所、港の一画で海岸沿いに建てられてあります。ユニオン・ジャックと星条旗が翻る小さな船着場ですので直ぐわかります。写真14〜写真19は見学目的の「メイフラワー・ステップ記念碑」とその周辺の様子を示します。写真14〜写真17はメイフラワー・ステップの写真とメイフラワー・ステップから見た素晴らしい光景を示す写真です。メイフラワー・ステップの床には、写真18、写真19に示すように文字が刻まれた石が埋め込まれてあります。写真20は、メイフラワー・ステップ記念碑近くのレストランで食べ終えた昼食の魚料理です。食べる前の写真を撮り忘れたので食べ終えた見苦しい姿の“料理?”を紹介しました。
5. おわりに
技術が発達していない404年前の1620年によくもイギリスから大西洋の荒波を乗り越えアメリカまで横断したものだと、その勇気と実行力に感心します。
メイフラワー・ステップの見学に日本から来てきたことは、そこへ行きたいと願う思いがあったからです。今回イギリスのプリマスを訪問し、アメリカに向け出発したメイフラワー号の出発地点であるメイフラワー・ステップを見学できました。メイフラワー号はどこに着いたか気になり、いつかメイフラワー号が到着したアメリカのプリマスを訪れたくなりました。2015年9月にアメリカ東海岸列車の旅を計画した折、ボストン郊外にプリマスがあることがわかりました。イギリスを出発した清教徒が到着第一歩を踏んだのは1620年です。この年の年号“1620”と刻まれたプリマス・ロックがプリマスにあることを知り、そこを見学してきました。また、アメリカのプリマスには、復元されたメイフラワー2世号が海岸に係留され博物館として一般公開されています。その博物館であるメイフラワー2世号も見学し、乗船した人たちの生活用品や寝具など生活する上で必要な当時の食料や日用品の数々を見学することもできました。メイフラワー号が1620年に到着したアメリカのプリマスも訪れましたので、次回【第2部】として報告いたします。
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