投稿 川口謹二、HP編集 中村一彦
今年も七夕祭りでした。せっかく仙台に住んでいるので、ご紹介いたします。
東北三大祭りの一つ 仙台七夕です。藩祖伊達政宗の時代から受け継がれ(仙台では良いことはみんな伊達政宗公がからむ)、一時衰退しましたが昭和2年に商家の有志が“仙台商人の心意気”とばかり華やかな七夕飾りを復活させて今に至ります。期間は曜日に関係なく8月6日~8日です。 今年はちょっと少なく203万人が訪れ、260本の七夕飾りを堪能しました。
七夕飾りは 駅前の6つの商店街がメインです、 商店街は仙台駅から見て“T”の字で縦の線のたて路は約800mの3商店街、横の線のよこ路は約900mの3商店街です。因みに某H交通社の添乗員に聞いた話では、東北3大祭り「青森・ねぶた」「秋田・竿灯」「仙台・七夕」で年配者に人気のないのが仙台だそうです、なぜか?自分で歩かなければならないから。
8月5日 準備&花火・準備
T字商店街のたて路とよこ路で飾り方が違います、たて路の商店街は屋根付きのアーケードで屋根の鴨居に横に竹を渡した格好です、一方よこ路の商店街は半分が屋根なしで 竹を立てて飾ります。
開催前日の5日が準備の佳境です。 立てての飾りは、七夕の為に作られたマンホールの穴に、直径20㎝ 長さ5mほどの竹を80㎝ほど差し込みます。このマンホールは普段は閉じられ道路の飾りになっています
花火大会
祭り前日の5日夕刻から一時間半、前夜祭である七夕花火大会が
行われます。 約16,000発の打ち上げで大曲ほどの派手さはありませんが素朴で昔ながらの花火です。
この日は近郊からも来るので、打ち上げ会場付近まで行く普段ガラガラの地下鉄が入場規制する盛況ぶり、道路を閉鎖して桟敷席にしたり、駐車場に椅子を並べ観覧席にしたりと、主催者側も商売熱心です。
我が家も、15階の部屋から丸見えなので、近隣の日本酒好き16名で四合瓶一本、つまみ一品持ち寄りの会をします、いつも酒が被らないのが不思議です。
6日・7日・8日 七夕本番
七夕飾りはすべて手作業で、早いものは3月より作り出します。
飾りは全て和紙で、吹き流し「機織や技能上達祈願」のほかに付属品があります
・巾着「節約と商売繁盛」 ・投網「豊作豊漁祈願」 ・紙衣「病気や災難の厄除け」 ・折り鶴「健康長寿」
・屑籠「清潔と倹約」 ・短冊「学問 書 の上達」 です、
皆さん探してみて下さい。
変わり種の飾りはT字の交差部にある“復興祈り鶴飾り”です。市内の小中学生が折った約7万8千羽の祈りの鶴で作られています。
期間中に一度は雨が降ります。
降ると屋根の無い一部の商店街は大変、大急ぎで大きなビニール袋に飾りをくるみ養生します、
また、夜間は警備員が付いていますが、
念のためビニール袋に入れるところもあります。
初日の午前中に“祭り協賛会”が商店街毎に飾りの審査を行い、金賞・銀賞・銅賞・佳作等を決めます。商店街毎ですので金賞がいくつもあって楽しいです。
8日の夕刻には祭りは終わり片付けです。竹は青竹だけで年季の入った黄竹は有りません、トラックに合わせ2mほどに切って搬出です、翌朝にはすっかり片付いて元の商店街になります。 お疲れ様でした また来年・・・
いやいや秋の芋煮会がありました。
完
コメント
前回の「ミニ例会in宮城」の折に御案内頂き
ご説明も伺いましたが、
今回の投稿で見えないところでも手間暇が大変掛かって居るのが
良く分かりました。
有難う御座いました❗️
何気なく見学していた仙台の七夕祭りですが知らない事ばかりで興味深く読みました。次回は楽しみです。