投稿・編集 中野清剛
皆さんこんにちは、もうそろそろ暑さも終わりになるかと思って東京の天気予報を見ると、まだ33℃の日が見えます。
皆さんお元気ですか?
こちらは写真の通り素晴らしい秋晴れで、今日の最高気温は26℃です。
さて、ずいぶん時間がたってしまいましたが、
相田さんと荒木さんが滞在された報告の最終回をお送りします。
前回は高橋牧場で、美味しいピザをたらふく食べて、
温泉にでも入ろうと雪秩父に向かうところでした。
さあ、それでは出発しましょう。
高橋牧場を出発して10分ほど進み、
モイワスキー場の近くにある甘露の泉に立ち寄りました。
この泉の「甘露水」は「名水」と名付けられています。
その由来は、昭和天皇が昭和29年に戦後の北海道の復興状況を視察された折に、この甘露の泉の前にあるニセコグランドホテルに宿泊され、その際にこの自然湧水を飲まれて大変喜ばれ、「甘露である」と言われたことから「甘露水」と名付けられました。
この付近は今でも閑散としたところで、グランドホテルは今でもあまりぱっとしないホテルですが、当時は本当に辺鄙な田舎だったと思いますが、
昭和天皇はこんなに辺鄙なところまで来られたんですね。
ところでこの甘露水、実はこの付近の地主で坂本公園の所有者である坂本さんの所有で、本来たいへん湧水量の大きい泉です。
昔はきれいに整備されていて、その美味しさから多くの人が自動車に乗って汲みに来ていました。坂本さんも喜んで源泉からの配管を太くして、水汲み場を整備しておられました。
ところがカフェなど飲食店の人たちが業務用に汲みに来るようになり、道路に車を駐車して長い時間水汲み場を占拠するため、観光客が飲むことができないといったことが起き、これに立腹した坂本さんはパイプを外してしまいました。今はほんのわずかの水が出るだけです。
坂本さんはもう亡くなって今は息子さんが坂本公園を所有していると聞きましたが、甘露水は放置されたままであまり関心がないようです。
さておいしい甘露水を飲んで、先日神仙沼に向かったニセコパノラマラインを進み雪秩父を目指します。
大湯沼の手前にあるチセヌプリスキー場にさしかかりました。
チセヌプリスキー場はもうずいぶん以前から営業していません。
左側の樹木のないところがゲレンデ、中央にある細い筋がリフトです。
私は学生時代にこのスキー場で何度か滑ったことがあります。そのころは今は有名なニセコヒラフスキー場もそれほど知られておらず、チセヌプリスキー場がニセコのスキー場として知られていたようです。
当時はこれから行こうとする雪秩父や、今は壊れて廃墟となっていますがこの駐車場のすぐそばに建っていた山小屋が宿泊施設でした。
その頃の雪秩父は立派な旅館で、学生身分の私たちには泊まることができず、ほとんど山小屋に泊まりました。
そのころの雪質は最高でした。
夜の間に30~40cmほど雪が降り、朝一番に滑ろうとリフトに行くと、
もうすでに滑った人がいました。
ともかく上まで上がって深いパウダースノーの中を滑るのは
本当に最高です。
膝のあたりまで雪があって、滑ると膝のところから上に
雪が吹き上がって来ます。もちろんゴーグルをしているので
眼には直接当たりませんが、(当時はヘルメットなど
なかった時代ですから)帽子の先まで真っ白です。
もう楽しくて仕方ありません。
2~3回滑っていると、スキー場の隣にある自衛隊演習場にいる
自衛隊員がたくさん出て来て、滑っていっぱい穴を作って行き、
かなり憤慨した記憶があります。
とにかくチセスキー場の雪質は最高でした。
今は営業していませんが、誰も滑らない新雪 バージンスノーを求めて、雪上車で上まで上げてくれるツアーがあるようです。
さあ雪秩父です。
雪秩父の泉質は硫黄泉ではありますが、先日入った五色温泉と比べると酸性度はそれほど高くありません。
雪秩父は蘭越町の町営の温泉です。
今は日帰り温泉だけですが、以前は大きな国民宿舎でした。冬にはチセヌプリスキー場のスキー客でにぎわっていました。
でもあまり老朽化し、さらにチセヌプリスキー場も閉鎖してしまい、宿泊客はほとんどいなくなり、日帰りの入浴客だけになってしまったため、蘭越町では国民宿舎をつぶして日帰り温泉に建て替えました。
建物もきれいになり、浴槽も改修されました。
建物内の浴槽は男女共の2槽ずつになり、
屋外の露天風呂は男性2槽に対し女性は5槽になりました!
改修以前は男性の方も5槽あったと思いますが、ひどい差別です!
露天風呂に入っていくと塀にカギのかかった戸があり、
それを開けてみたら今も塀の外に3つの浴槽が残っています。
以前はいろんな泉質があって楽しめたのに、
底に泥の溜まっていた大浴槽入りたいなぁ!
男性客がそんなにも少ないのかなぁ?
ともあれ3人でゆったりと温泉につかって来ました。
雪秩父は先日の五色温泉と同じく硫黄泉ではありますが、
酸性度は五色温泉よりは弱くて入りやすいです。
とてもいい湯でまたもや長湯しました。
この翌日もニセコ周辺で人気の温泉、昆布川温泉の幽泉閣に行きました
ニセコ連山の中にある五色温泉・雪秩父・昆布温泉などは
酸性の硫黄系の温泉ですが、こちらの幽泉閣は滑らかな
弱アルカリ性の温泉で、美人の湯と言われています。
ずいぶん立派な玄関でしょう?
日帰り温泉だけでなく宿泊施設や
レストランもあります。
幽泉閣の泉質は、弱アルカリ性の「ナトリウム‐塩化物・炭酸水素塩泉」です。
肌の汚れや古くなった角質をやわらかくし、皮脂を乳化させ汚れを落としやすくする石けんのような働きと肌がスベスベ、つるつるになることから「美人の湯」と知られております。
また塩化物イオンによって保湿効果が得られ体の芯まで温まります。
(幽泉閣HPより)
浴場には大浴槽とジャグジー、あつ湯、打たせ湯、乾式サウナ、湿式サウナ、それに屋外の露天風呂があり、洗い場も十分な広さがあります。
幽泉閣の湯はニセコ山麓の温泉の白く濁った湯と異なり、写真のごとく少し茶色掛かっており、一見、モール温泉のような湯です(私の受けた印象であり、根拠は全くありません)
温泉に入ると湯が本当にぬるぬるし、大変滑らかな優しい感じがします。
そして温泉にゆっくり入って上がって休んでいるとお肌がつるつる!
ご婦人方に大変な人気です。
ニセコには今回ご紹介した五色温泉、湯本温泉雪秩父、昆布川温泉幽泉閣以外にも、昆布温泉、黄金温泉、東山温泉、ひらふ温泉など数多くの温泉があります。
中でもニセコグランドホテルの昆布温泉や
農家の畑から温泉が出て自分で手作りで温泉施設を作ったという
黄金温泉などは行ってみたい温泉です。
黄金温泉の詳しい説明はこちらです
農家さん手づくりの秘湯!泡付き抜群のニセコ黄金温泉 | JTRIP Smart Magazine 北海道
今回もご覧いただきましてありがとうございました。
次回はニセコ周辺のきれいなお庭のあるお宅を
ご紹介したいと思いましたが、
もう秋に入りお庭の状態がイマイチになってしまいました。
そこで、次回は今年夏の最終回として、
昨年夏にニセコで発生した大事件の報告をします。
ご期待ください。
コメント
写真と文章が適切に配置され 楽しく読むことができました 普通は長く感じるのですがスラスラ いつの間にやら最後までたどり着いてしまいました
随分と北海道のニセコを楽しんでいますね。興味深く拝見しました。私はコロナ禍の時にニセコに16日間滞在しました。中野さんの記事を読んで、また行きたくなりました。
北海道は関東からは近く感じられて若い頃から出掛けて居りましたが、
未だまだ知らない所が多く楽しませて頂きました❗️
有り難う御座いました〜🙏🤗