投稿・編集 中野清剛


みなさんこんにちは!
今年もニセコにやってきました。
昨年は「夏のニセコ ロングステイ」の連載をスタートし、
皆さんにご好評をいただきありがとうございました。

ところが、昨年は7月中頃から史上初と思われる猛暑に見舞われ、
息も絶え絶えとなり連載を中断してしまいました。
申し訳ありませんでした。

今年は今のところ平年並みで、
「昔のような北海道の夏」とまではいきませんが、
ともかく夏を楽しんでいます。

今年も「夏のニセコ便り」を始めますので
みなさんご期待ください!
さて、今回はその第1回目として、ロングステイクラブの相田さんと荒木さんが7月1日から来られ、ご一緒に周辺の観光並びに温泉巡りをした報告です。


羊蹄山をバックに写しましたが
隠れてしまって見えません
到着された翌日、お二人とさっそく山の奥に潜む神秘的な高層湿原「神仙沼」に行ってきました。
宿舎のある「ひらふ」を出て西の方へ、東山スキー場、アンヌプリスキー場の前を通り、道道66号線ニセコパノラマラインを北に向かって走ります。

道道66号線はニセコ連峰のニトヌプリとチセヌプリの間を通って日本海側の岩内方面に抜ける道道(県道が北海道では道道)で、素晴らしい景色を望めることからニセコパノラマラインと呼ばれています。
途中、チセヌプリスキー場の横にある、温泉の湧き出す大湯沼に立ち寄りました。

大湯沼は昔は間欠泉として何分かおきに数メートルの噴湯があがったそうですが、明治末期に硫黄が多量に汲み上げられ、今はもう噴出はありません。
それでも沼底は120℃もあるそうで、表面には湯ノ花も浮遊しており、噴き出す温泉水は源泉としてすぐそばにある「交流促進センター雪秩父」に供給されています。
帰りに雪秩父で温泉に入ろうと3人で相談して神仙沼に向けて出発しました。
さて神仙沼に向かってパノラマラインを上っていきます。

道はグニャグニャと何度もU字にターンしながら高度を上げていきます。
ニトヌプリとチセヌプリの間を抜けると、そこからは平坦な道が続きます。

ニセコ連峰の山々はすべて火山ですが、この辺りは標高750m程度の溶岩台地になっており、気温が低いために尾瀬ヶ原のような高層湿原が点在します。
道路沿いに大きな湿原「大谷地」があり立ち寄りました。

大谷地は全面笹に覆われており、道路から見るとその中に木道の通っている筋が何本も伸びています。ニセコの山岳ハイキングコースにもなっています。
大谷地から車で少し進むと神仙沼駐車場です。
ここで車を停めていよいよ神仙沼に向かいます。



相田さんは脚が弱っているので自信がない
とのことでしたが、リハビリのつもりで
頑張ってください!ということで3人で出発


散策コースはすべて木道が完備されています。

散策道は全長1.3kmありますが、
ある程度の高低があり、以前は何か所かの
階段がありましたが、最近改修したようで
今はすべてバリアフリーになっていました
いいですね!
灌木とクマザサの間を進んでいくとようやく辺りが開けてきました。
相田さんはストックを使いながら、荒木さんと私に負けずに頑張って歩いています。


もう少しです!
頑張ってください

駐車場のある入口から20分ほどで神仙沼の湿原の入り口に着きました。
お疲れさまでした!

神仙沼湿原にはたくさんの池塘が点在しており高山植物も多く、一年を通じて素晴らしい景色を楽しめます。


神泉沼湿原はニセコ連峰にあるたくさんの湖沼の中では最も大規模で美しく、また駐車場から30分ほどで簡単に訪れることができるため、人気のスポットです。


湿原の間に敷かれている木道を通っていよいよ神仙沼に到着です。
神仙沼は名前の通り山の奥底にひっそりとたたずむ神秘的な沼で、四季折々に姿を変える幻想的な風景を楽しめます。


今日は良い天気に恵まれて
きれいな写真が撮れました
峠の道からずいぶん奥まったところにあるため昔は人に知られず、明治時代に野営地を探索していた日本ボーイスカウトの生みの親である下田豊松氏が見つけて「神仙沼」と名付けたそうです。

下田さんはこの峠を下ったところにある
岩内町の出身だそうです

しばらく滞在し、美しい神仙沼を堪能して、やって来た木道を戻りました。

来るときは少し長く感じましたが、
帰り道はそう長くなかったです
脚が悪いと言っていた相田さんは、散策道往復を難なく(他人が見て)歩かれ、拍手でした。

相田さんあまり頑張られたようで、
その後3日ほど筋肉痛だったようです
駐車場から帰り道に、来る時に見てきた大湯沼の横にある温泉♨️雪秩父に入ろうと言っていましたが、行ってみると定休日で、仕方なくさらに10分ほど奥にある五色温泉♨️に向かいました。


五色温泉はニセコアンヌプリとイワオヌプリの鞍部にあり、泉質は硫黄泉で酸性、湯量は豊富でもちろん掛け流し、「滑らかな透明色で肌に優しく、湯上がりは湯冷めしにくく、しっとりとしてしまう美肌の湯」と説明されています。
ニセコ付近では最も有名な温泉の一つで、ニセコアンヌプリとイワオヌプリの登山口にあるので、山から下りてきたほとんどの人が汗を流して帰ります。

今日は大浴場が月に一度の大掃除だったので、
小さい方の「カラマツの湯」に入って来ました
入浴料は800円ですが、特別に200円引きにしてもらいました

お湯は高めでしたが大変気持ちよく、
私もかなりゆっくり入って来ましたが、
それでも相田さんはずいぶんと長風呂で、
休憩室でかなり待たされました

今日は美しい神仙沼散策の一日でした
次回の「夏のニセコ便り」にご期待ください!
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