続編・わが町を語る(鷲宮神社)
文・画像・編集:篠崎春彦
我が町鷲宮の魅力を語る第二弾です。私が住んでいる鷲宮は小さな街(現在は一市四町が合併し久喜市となった)ですが、古くから伝わる伝統芸能が豊富です。今回はその中でも特に有名な鷲宮神社の秋季大祭についてご紹介します。
鷲宮神社は関東最古の大社で、武神である八幡神を祀っています。武将たちから崇敬されてきた歴史があり、鎌倉時代の書物「吾妻鏡」にも度々登場します。この神社に伝わる鷲宮催馬楽神楽(わしのみやさいばらかぐら)は国の重要無形民俗文化財に指定されており、関東神楽の源流と言われています。
この神楽は昔は神職や氏子が行っていましたが、昭和時代に入ると継承者が減り危機に陥りました。そこで学校・地域・町・市・行政が協力して保存と継承の活動を始めました。特に子供たちが伝統芸能を通して地域の歴史や文化に触れることで、自分たちのルーツやアイデンティティを育むことに力を入れています。
ちなみに私の孫二人は、鷲宮太鼓保存会で練習を積んで、いろいろなイベントに参加しています。
秋季大祭では午前11時頃から午後2時くらいまで、神話を題材にした十二座の舞が奉納されます。地域の子供たちが踊り子となってお囃子に合わせて厳かに舞います。素朴な中にも優雅な風情が感じられる光景です。
鷲宮神社は天皇家ともゆかりが深く、明治天皇や昭和天皇、平成天皇などが訪れています。近年では2007年にはスエーデン国王と王妃が天皇と皇后(現在の上皇と上皇后)に案内されて鷲宮催馬楽神楽をご覧になりました。
また鷲宮神社はアニメ『らき☆すた』の舞台の一つとしても有名です。アニメや漫画の作品に登場する場所を訪れる「聖地巡礼」という現象を起こしました。今ではブームも去りましたが、当時は若者で賑わっていました.
鷲宮神社の境内には約10ヘクタールの小森があります。小森は神社の神域として古くから保護されてきた森で、多くの樹木や動植物が生息しています。
以上、わが町鷲宮の魅力を深掘りしてみました。鷲宮神社の歴史や文化に興味を持たれた方は、ぜひ一度訪れてみてください。
2023年10月13日 独法師
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