回想・カレリア共和国 篠崎春彦
『回想』 カレリア共和国 明治以来ロシア文学は、人生論の教科書的存在として日本人に受け入れられてきた。ドストエフスキーやトルストイの文学はその代表でもあり、ロシア文学に夢中になった人は少なくなかったろう。また音楽やバレエ、絵画などにも親近感を抱いている人たちも多い。2009年8月ロシアを訪れた。 歴史に名を留める教会を訪ね、規模も内容も超一流な美術館や宮殿を巡ってみて、途方もなく偉大な国であることを実感した。そして、広野と森と河の豊かな大自然に感動した。 その反面、「暗く、不気味で危険な国」「巨大な後進国」といった根強く残っているイメージを拭い去ることはできなかった。ロシアは実にさまざまな顔を...
by Cocoon
本日:
0
週:
0
月:
1
全体:
222