おとなの社会科見学(3) 「なんたって・たうえ・たいけん!」

文章、写真、HP編集:鍵山眞由美


2025年5月、福島県只見町で一泊の田植え体験ツァーに参加してきました。秋の収穫を目前に、遅ればせながらのレポートです。(写真:Wさん提供)

町内会にIT関連の大御所がいらっしゃいます。その方は東日本大震災の折、福島県只見町でITのサポートをしていらっしゃいました。そのご縁で今でも只見町と親しくしていらっしゃいます。その方の呼びかけで、今年も只見で田植えツァーが企画されました。

地元のガイドさんの説明を楽しみつつ、休憩を挟みながら観光バスで4時間半。途中の昼食だけは自己負担。私は季節のアスパラを盛り込んだ絶品天丼をいただきました。健啖家の私もいただききれないほどの量でした!

宿泊先は只見町唯一のホテル、「ホテル季の郷・湯ら里」。広く清潔なお部屋は一泊ではもったいないくらい。こちらに荷物を置くと、いざ田んぼへ!さっそくホテル目の前の田んぼで田植え体験の始まりです!!

出発時には雨模様だったのが、日ごろの行いが良いせいか(?)田植え開始後まもなく、雲間から太陽がのぞきます。マット状の苗を数本むしっては田んぼに植えていきます。あっという間の2時間でした。(写真:Wさん提供)

汗をかいた後はさっそく温泉へ!ホテルには露天風呂付き温泉「湯ら里」のほか、別棟に源泉かけ流し温泉「むら湯」も(写真)!遠くに山並みを望む素朴な建物。熱めのお湯で疲れも吹き飛びます。

夕食は驚きの海の幸バイキング!山里の只見でなぜ海の幸が?実はこれ、只見の人たちにぜひ本格的な海の幸を味わってほしい!というホテルの料理長さんの熱い思いが実を結んだ結果なのです。

若い女性社長率いる「船団丸」というグループをご存じでしょうか。全国の港から新鮮な魚介類を日本各地に発送しています。この斬新な取り組みはテレビドラマにもなっています。(写真は「船団丸」HPから。)料理長さんはこの「船団丸」にコンタクトを取ったのです。

「船団丸」が厳選した素材を只見に送り、熱血料理長さんが腕を振るう。それを地酒と共に味わう…これ以上の幸せがあるでしょうか!この日は「船団丸」の社長さんも夕食会に参加。感動のスピーチも伺うことができました。

斬新な企画に積極的に取り組んでいらっしゃる町長さんのスピーチもありました。小学生たちの要望を取り入れた安全なコメ作りや、小学生が収穫したコメから作った酒を成人式で振る舞うお話。さらに地元神社(後述)をご縁にゴールインした二人のお祝いも。夕食会での樽酒鏡開きも、もちろん地元のお酒です!

翌朝、すがすがしい露天の朝湯を楽しんだ後、朝食は採りたての山の幸を数々アレンジしたバイキング。新鮮な卵と牛乳で焼き上げた薫り高いフレンチトーストは絶品!すりおろしのトマトジュースも東京では味わえない逸品です!

朝食後バスで出発。縁結びで有名な三石神社を訪れます。神社と言ってもただの神社ではありません!神社の原型ともいいましょうか。宮崎駿の世界です!杉の巨木の中、道なき道をたどり霊験あらたか?な三つの岩を訪れます。

杉の木の間に渡した縄を通り「結界」を抜けるとここからは聖域。聖なる一の岩には、この穴に頭を入れると頭がよくなるという言い伝えがあります。さっそく、試してみました!さて、効果のほどは…?(写真:Kさん提供)

二の岩は「涙岩」。常に水の滴るこの岩には眼病に効くそうです。

三の岩。溶岩状の大岩にぽつぽつと穴が開いています。この穴に、こよりを通して結び、良縁を願います。霊験あらたかなようですよ!

神社への清らかな参拝を済ませた後は、一挙に俗世へ!只見の新鋭の酒造、「奥会津蒸留所ねっか」の見学です。若者たちが立ち上げたこの酒造、資金に限りがあるため、蒸留窯も小さめ。でもこの小さな窯が薫り高い酒を醸し出す秘訣とか。

小さな窯は大量生産ができず、一本当たりの価格も高価に。それを抑えるため、なんと酒造りに必要なコメは自ら生産するとのこと。安い輸入米には頼りたくないという信念が、手ごろで美味しいお酒を実現可能にしました。

昼食は廃校となった小学校を利用した宿泊施設、「森林の分校ふざわ」でのラムのしゃぶしゃぶ。実はラムは苦手の私ですが、こちらのラムはくせがなく、もりもり食べることができました!只見米の焼きおにぎりと「ねっか」のアルコールが更に食欲をそそります!

帰宅のバスの中では、シニア世代とデジタル・ネイティブ世代の反省会。福島のそれぞれの地域が頑張っている中、なぜ、只見がこれほど魅力的なのか。そんなことを話し合っているうちにあっといまに東京に到着しました。

5月に植えた苗の収穫ツァー、「いいね、いね刈りツァー!」がこの9月に開催されます。私は都合でどうしても参加かなわず…!ああ無念!!いつかLSCのみなさまと只見を訪れることを夢見つつ、今回のレポートを終わります。(2025年8月30日)

ご参考までに: 9/20-21稲刈りツアーの募集サイト   https://kariyasu.studio.site/

コメント

  1. Eduardo520 より: