世界らん展見学記  文・ 写真・編集:篠崎春彦

世界らん展見学記 
国内最大の蘭の祭典「世界らん展2023」を2月中旬見学した。僕は、この会場には初回以来、何回も訪れている。最近では、コロナ感染がそれほど深刻でなかった2020年2月に見学した。このらん展は、1991年に第1回目が開催され今年で33回目を数え古い歴史を持っている。イベントを行う会場も1991年の第1回から2020年の第30回まで「東京ドーム」で行っていた。今回の会場は「東京ドームシティプリズムホール」の狭い所場所で開催された。

会場は狭くなったが、100万輪の花を会場に集め展示や即売する一大イベントには変わりはない。蘭愛好家はもとより一般の人たちも楽しんでいた。

狭い会場に圧縮して展示してあるので、人の多さには閉口した。しかし幻想的な蘭の世界を充分堪能した。近い将来、広々とした東京ドームでゆったりと楽しめる日を期待しつつ会場を後にした。

僕と蘭との付き合いは古い。多分高校生の頃時だったと思う。自宅近くの杉林の木陰で、木漏れ日を浴びながら、エビネがひっそりと咲いていた。その上品で優雅で可憐な姿は僕の心をとらえて離さないものがあった。

時は流れ、30歳のころ、僕はランを熱心に栽培した時期があった。温室が必要となる、カトレヤとまでは手がでなかったが、シンビジューム、ファレノプシス、デンドロビューム、オンシジューム、シュンラン、寒ラン、エビネなどを育てた。

妖しい魅力を持つ美しい洋ランも良いが、地味な花が多く、侘びさびの世界を彷彿とさせる東洋ランもまた魅力感じた。とりわけエビネは好きであった。今でも庭の片隅に植えて楽しんでいる。

エビネ(海老根、)は、日本各地の山林に自生している野生ランの仲間で、学名のカランセはラテン語で「美しい花」という意味がある。日本が世界に誇る最も魅力的なエビネは、品種改良が進んで、丈夫で育てやすく、カラフルで美しい花がたくさん生まれている。                       
                     2023-2-21
                     篠崎 春彦   

 

 

コメント

  1. 堀内法子 より:

    そうですかァ~❗
    あの広い東京ドームで開催された時は何回か目を楽しませて頂きましたが、
    今は会場が変わっているのですネ❗
    私も若い頃にカトレアに惹かれ
    此処数年は、世界らん展では無くて、
    国際らん展を台湾台南市で鑑賞させて頂いて居ります。