秋も深まったこの時期。各地で見頃を迎えている紅葉は日本人が愛してやまない自然が生み出す秋の芸術です。埼玉県川口市の安行(あんぎょう)は「日本三大植木産地」のひとつで、約400年の歴史を誇る「植木の町」として全国的に有名です。その安行地区にあり、地元の人のほかはあまり知られていない「小林もみじ園」に行ってきました。
「小林もみじ園」は「世界中のもみじが揃う」という、もみじ専門業者のもみじ園で、3,500坪の敷地の中に約400種のモミジが植えられています。
小林もみじ園の入口には、赤やオレンジ、黄色に染まった紅葉のトンネルが出迎えてくれました。モミジやカエデの林に囲まれながら園内を自由に散策しすることができます。気に入った種類の木があれば購入することも可能です。入園料は必要ありません。
私は、今回初めて行ってきたのですが、まさに紅葉の森といった感じの美しさを楽しんできました。路を挟んですぐ前には曹洞宗の寺院「興禅院」があり、このお寺の紅葉も見事であるようです。見頃は2週間先になります。
<追記>
日本人が、葉が落ちる直前に色が変わる紅葉に魅了されるのは、日本人が生まれながらに「危機感・悲壮感」や「わび、さび」理解する特異な民族だからだと主張する学者もいます。その精神性はやはり独特のもので、世界の人びとには季節ごとの美しさや魅力を堪能するという文化は、あまりないように見受けられます。
「裏を見せ 表を見せて 散るもみじ 」 良寛
良寛さんの着飾らなく真摯な人柄に触れ、心が和み、幸せな気持ちになる句です。 |
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