春の珍事(わが家の一大イベント)

春の珍事(わが家の一大イベント) 

文・画像・編集:篠崎春彦

「野球は筋書きのないドラマである」とは知将・三原脩監督の言葉。WBCの筋書きを誰が予想したでしょうか。

三振が続いていた村上選手のサヨナラツーベースヒットでメキシコに勝利した準決勝。アメリカとの決勝戦では一進一退の攻防が続き、最後の最後で大谷選手がトラウト選手を抑えて優勝。どちらの試合も目が離せないシーンばかりでした。

日本中が沸いた瞬間でした。興奮の余韻は未だに続いています。暗いニュースが多い中、久々に感動しました。新語大賞2023には「侍ジャパン」「ペッパーミルパフォーマンス」が選ばれることになるでしょう。

ところで、春の珍事と言おうか「我が家に一大イベント」がありました。妻と娘そして2人の孫娘が揃って「紀尾井ホール」で琴の演奏をしたことです。

紀尾井ホールは、新日本製鐵株式会社の創立20周年の記念事業として、1995年4月に建設されました。半世紀にわたり、音楽家と聴衆を結びつけ、クラシック音楽と邦楽の心をつないでいる、格式高い音楽専用ホールです。

そんな有名ホールにどうして出演する事ができたのか。種明かしします。妻は半世紀以上にわたって、琴を人生の趣味とし箏曲教授の免許皆伝です。コロナ前には弟子もいました。山田流山木派7代家元、山木千賀師事です。その家元から「第63回山木会公演」に家族で出演とのお声が掛かりました。

孫娘二人は5年前(3歳と5歳)国立劇場での7代目家元襲名披露にも出演しています。当時は可愛い「華」で評判が良かったものの、今度は腕前を見せなくてはなりません。孫や娘は日ごろから琴に親しんでいるわけではありません。半年前から演奏会に向けての特訓が始まりました。初めのうちは気合い入らづ不安でした。でも演奏会が近づくにつれ熱心になり、演奏会前の総浚い(本番どうりの稽古)では家元から、簡単に合格が出たほど上達しました。

シーンと静まり返っている中に厳かに緞帳が上がりました。孫たちはゆっくりと頭を下げました。下の孫は(5歳)は人見知りするほうですが、今回は堂々としていました。そして余裕をもって演奏が終わりました。子供の成長は早い。5年前とは見違えるほど立派でした。爺ちゃん大いに感激!最高です!

筝曲、三味線、尺八を称して三曲という。今回の曲目は全部で12曲。それは華やかでした。7代目家元は琴や三味線で全曲で演奏。妻も4曲出演しました。

若い家元は東京芸大で研鑽を重ね、今では新進気鋭の筝曲演奏家の一人として、多方面で活躍し注目されています。

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2023年3月
独法師

コメント

  1. 仙波 洋 より:

    篠崎さん、音楽家も憧れる紀尾井ホールにて、お孫さんの活躍感動されると思います、実は私もコロナ禍前の2021年2月、鎌倉の由比ヶ浜カトリック教会聖歌隊に参加し、渡辺宏子先生の元教え子190名の一員として、紀尾井ホールで唄いました、聖心女子大学の聖歌隊とも、紀尾井ホールで共演てきたことが、懐かしいてす